strategy 戦略

strategy / strǽtəʤi

(軍事上の)戦略、(目的達成のための)方策・計画、策略、(生物学の)戦略(進化の過程で獲得した、子孫を残すための周到な性質や行動の組み合わせの事)

Strategy refers to a plan of action designed to achieve a particular goal.
戦略とは、特定の目的を達成するために立てられた行動計画を指す語である。

develop strategy 戦略[方策]をたてる
strategy concept 戦略概念
strategy decision 戦略決定
strategy for ~のための戦略[方策]
strategy for prevention 予防策
strategy for survival 生き残り戦略
strategy of growth 成長戦略
strategy program 戦略プログラム
strategy to do ~をするための戦略
basic strategy 基本戦略
best strategy 最善策
business [corporate, management] strategy 経営戦略
employment strategy 雇用対策
energy strategy エネルギー戦略
global strategy グローバル戦略
information strategy 情報戦略
IT strategy IT戦略(Information Technology)
marketing strategy マーケティング戦略
medium-term strategy 中期的戦略
military strategy 軍事戦略
multimedia strategy マルチメディア戦略
national strategy 国家戦略
nuclear strategy 核戦略
operational strategy 作戦戦略

語源 ギリシャ語 軍隊指揮 stratēgia ← ギリシャ語 将軍 stratēgos (stratos「群集、軍隊」+ agos「リーダー」)

※軍事における “Strategy / 戦略” と “Tactics / 戦術” の違いを簡単に説明すると、Strategy は戦争目的を達成するために長期的・巨視的な視点から軍隊及び資源を運用する技術の事である。そのため100回の局地的な戦闘の内、例え99回負けたとしても最終的に戦争目的が達成されれば戦略的勝利と言える。対して Tactics は個々の戦闘に勝つ事あるいは特定の任務を達成する事が目的であり、そのために兵を動かす技術の事である。この両者は視点をどこに置くかで変わる相対的な要素を持った概念なので、個別の事例に対して厳密な区別をつける事は難しい。

解りやすい例を日本史から挙げると、関ヶ原の合戦において西軍の大名の一人である真田昌幸は寡兵をもって上田城に篭り、東軍の徳川秀忠の率いる大軍を足止めする事に成功した。しかし東軍の総大将である徳川家康は開戦前に複数の西軍大名から内応の約束を取り付けており、昌幸の戦術的勝利は全体の趨勢に大きな影響は与える事なく、関ヶ原における戦略的勝利は家康の手に帰した。しかし天下統一というより大きな視点からみれば、家康にとっては関ヶ原も戦術的要素の一つであるとも言える。またこの様な戦略のさらに上の概念を大戦略と呼ぶ事もある。

現代では国家的視点から戦略構造はより細分化・体系化され、上位の概念から国家理念、国家方針、国家戦略、軍事戦略、作戦戦略、戦術と呼ばれる。