disaster / dizǽstɚ, dizáːstə
(突然起こる大きな)災害、大惨事、大きな災難[不幸]、大失敗、失敗作
If you can meet with Triumph and Disaster/ And treat those two impostors just the same.
もし勝利を味わっても敗北を舐めても、これら二人の詐欺師を等しく受け止められるならば。
※イギリスの作家、児童文学者、詩人、ノーベル文学賞受賞者 ラドヤード・キップリングの言葉
キップリングの “If” という題名の詩の一節である。この一節はウィンブルドンのセンターコートに向かう選手が開く扉の上に掲げられている。少々長いのでページ下部に全文と訳を掲載する。
(be) a disaster for ~に惨禍をもたらす
lead to disaster 大変な災いとなる
disaster area 被災地、非常に汚い[乱雑な]場所
disaster drill 防災訓練
disaster insurance 災害保険
disaster prevention 防災
disaster relief 災害救助
disaster site 災害現場、被災地
human-made disaster 人災
maritime disaster 海難
natural disaster 自然災害、天災
total disaster どうしようもなく悲惨、どうしようもないこと
What a disaster! 最悪だ!なんてこった!
語源 古イタリア語 災害 disastro (dis- + astro「星」)
ラドヤード・キップリング ” If “
If you can keep your head when all about you
Are losing theirs and blaming it on you;
If you can trust yourself when all men doubt you,
But make allowance for their doubting too;
If you can wait and not be tired by waiting,
Or, being lied about, don’t deal in lies,
Or, being hated, don’t give way to hating,
And yet don’t look too good, nor talk too wise;もし周囲の人々が度を失って君を非難しても、落ち着きを失わずにいられるならば
もし皆が君を疑っても、自分を信じさらに皆の疑いに配慮ができるならば
もし何かを待つ時でも、待ちくたびれるという事がなければ
また嘘をつかれても、自ら嘘をつく事がなければ
また憎まれても、憎み返す事がなければ
そしてさらに善人ぶったり、利口ぶったりしないのならばIf you can dream—and not make dreams your master;
If you can think—and not make thoughts your aim;
If you can meet with triumph and disaster
And treat those two imposters just the same;
If you can bear to hear the truth you’ve spoken
Twisted by knaves to make a trap for fools,
Or watch the things you gave your life to broken,
And stoop and build ‘em up with wornout tools;もし夢を持っても、その夢に振り回される事がなければ
もし何かを考えるとしても、考える事そのものを目的とする事がなければ
もし勝利を味わっても敗北を舐めても、これら二人の詐欺師を等しく受け止められるならば
もし君の語った真実の言葉が、ならず者たちによって愚か者を騙す罠として捻じ曲げらているのを聞いても、それに耐える事ができるならば
また君が心血を注いで築いたものが壊される場面を目の当たりにしても、破片を拾い上げて使い古した道具で再び築く事ができるならばIf you can make one heap of all your winnings
And risk it on one turn of pitch-and-toss,
And lose, and start again at your beginnings
And never breathe a word about your loss;
If you can force your heart and nerve and sinew
To serve your turn long after they are gone,
And so hold on when there is nothing in you
Except the Will which says to them: “Hold on”;もし君が積み重ねた勝利の山を、たった一度のコイントスに賭ける事ができるならば
そしてそれに負けて全てを始めからやりなおす事になっても、たった一言の不満も漏らさないのならば
もし気力と体力を失ったその後で、さらに力を振り絞る事ができるならば
そして自分を「がんばれ!」と励ます意思以外に何も残って無くとも、頑張り続ける事ができるならばIf you can talk with crowds and keep your virtue,
Or walk with kings—nor lose the common touch;
If neither foes nor loving friends can hurt you;
If all men count with you, but none too much;
If you can fill the unforgiving minute
With sixty seconds’ worth of distance run –
Yours is the Earth and everything that’s in it,
And—which is more—you’ll be a Man my son!もし群集に語る事になっても、節度を失わなければ
また王と共に歩いても、庶民の心を失わなければ
もし敵も愛する友も、君を傷つける事ができなければ
もし皆が君を頼り、しかも頼り過ぎる事がなければ
もし情け容赦の無い一分間を、60秒精一杯走りきる事ができるならばこの地上は君のもの、そこにある全ても君のもの
そして何より、君はもう一人前だ
※この詩はキップリングが息子のジョン(愛称はジャック、当時17歳)を第一次世界大戦に送り出す際に贈ったものと言われる。そしてジョンは1915年、フランスのルースの戦いにおいて行方不明の戦死扱いとなった。それからしばらくキップリング夫妻は息子の無事を信じて探し続けたが、1919年にジョンの死を受け入れて、以降は大戦の戦死者を追悼する事業に尽力するようになったという。このエピソードは「マイ・ボーイ・ジャック」というタイトルで戯曲化され、近年映画化もされている。