bから始まる英単語」カテゴリーアーカイブ

barely かろうじて

barely / béɚli

かろうじて、やっと、わずかに、ほとんど~ない[しない]、むき出しに、あからさまに、隠し立てなく

※barely は、hardlyscarcely に比べてやや肯定的なニュアンスがある。

All God’s children are not beautiful. Most of God’s children are, in fact, barely presentable.
全ての神の子らが美しいという訳ではない。ほとんどの神の子らは実際の所、かろうじて人前に出せるという程度である。

※アメリカのユーモア作家 フラン・レボウィッツの言葉

barely alive 虫の息である、かろうじて生きている
barely edible なんとか食べられる
barely escape death 九死に一生を得る、なんとか死を免れる
barely legible (筆跡や印刷が)かろうじて読める
barely of age 成人したばかりである
barely okay ぎりぎりセーフ、なんとか大丈夫
barely remember ほとんど覚えていない
barely understand なんとなく解る
barely visible かろうじて見える
(be) barely able to do かろうじて~できる、どうにか~できる
can barely look at ~を正視できない
can barely stand かろうじて立っている、どうにか立つ事ができる
can barely walk かろうじて歩く事ができる、どうにか歩ける
just barely ほんのすれすれで

語源 bare + -ly

borrower 借り手

borrower / bárouɚ, bɔ́rouɚ

借り手、借り主、借用者

Neither a borrower nor a lender be.
借り手にも貸し手にもなるな。

※イギリスの劇作家 ウィリアム・シェイクスピア “Hamlet / ハムレット” より

borrower’s card (図書館などの)貸出カード
borrower country 債務国
large borrower 大口債務者
subprime borrower サブプライム債務者、信用度の低い借り手
The Borrower Arrietty 借りぐらしのアリエッティ(スタジオジブリのアニメ映画作品)

語源 borrow

beard ひげ・あごひげ

beard / bíɚd, bíəd

ひげ、あごひげ、(麦などの)芒(のぎ)、ひげを生やす、ひげを掴む、(~に大胆にも)立ち向かう

Wisdom is in the head and not in the beard.
英知はヒゲにではなく頭に宿る。

※スウェーデンのことわざ。

to one’s beard ~に公然と反抗して、~の面前で
beard the lion in his den 虎穴に入る、相手の分野に立ち入って捨身で立ち向かう
grow a beard ひげを生やす
shave beard ひげを剃る
trim beard ひげを整える
wear a beard ひげを生やしている
bushy beard もじゃもじゃのあごひげ
false beard つけひげ
goat beard ヤギのひげ
pointed beard 先の尖ったあごひげ
thick [heavy] beard 濃いひげ
thin [light] beard 薄いひげ
black beard 黒ひげ、エドワード・ティーチ(黒髭の異名を持つ実在の海賊)
※余談だが、タカラトミーの「黒ひげ危機一髪」は英語で “Pop-up Pirate” と呼ばれる。

語源 ラテン語 ひげ、あごひげ barba

※beard は広義ではひげ全般を指す語だが、狭義ではあごひげのみを指す語である。ひげを表す語には以下の様なものがある。

beard あごひげ、鬚(下あごの周辺に生える)
mustache(英では moustache) くちひげ、髭(鼻の下に生える)
sideburns(英では sideboards) ほおひげ、髯(もみあげの延長線上に生える)
vbrissae(単数形は vibrissa) ほおひげ、洞毛(猫などの哺乳動物の感覚器官)
※※ほおひげは人間動物の区別なしで whiskers とも呼ばれる。

botany 植物学

botany / bátəni

植物学、(一地方に分布する)植物全体、植物の生態

Makino Tomitaro has been called “Father of Japanese Botany”.
牧野富太郎は「日本の植物学の父」と呼ばれている。

applied botany 応用植物学
fossil botany 化石植物学
geographical botany 植物地理学、植物分布学
pharmaceutical botany 薬用植物学

語源 botanic「植物の」+ -y ← フランス語 植物の botanique

beam 光線・梁

beam / bíːm

光線、光束、ビーム、信号[方向指示]電波、梁・桁(建築)、船梁・船幅(海事)、(鋤の)柄、(秤の)竿[棹]、(体操の)平均台、(人の)尻幅(口語)、(顔に表れる)輝き・微笑、(希望の)光、光[電波]を発する、顔を輝かせる、微笑む

With affection beaming in one eye, and calculation out of the other.
愛情が片方の目で輝いていれば、もう片方の目には打算が宿っている。

※イギリスの小説家 チャールズ・ディケンズの言葉

beam at [on] ~に笑いかける
beam from ear to ear 口をいっぱいに開けて笑う
beam with joy 喜びで顔を輝かせる
beam balance 竿秤、棹秤
beam of light 光束
beam wind 横風(海事)
balance beam (体操の)平均台、(秤の)棹
high beam (ヘッドライトの)上向き光線・ハイビーム
laser beam レーザー光線
lattice beam 格子梁(建築)
radio beam (ラジオビーコンからの)信号電波、無線ビーム
transverse beam 横梁(建築)

語源 古英語 木→柱→光線 bēam

boy 男の子・少年

boy / bɔ́i

男の子、少年、(大人に対して)未成年・若者、息子、男子生徒[学生]、(男の)恋人、(the boys で)男仲間・男連中、若い給仕・ボーイ(少し失礼なので “waiter / ウェイター” などを用いた方が良い)、(呼びかけに用いて)君・きみ(これも場合により侮辱的な印象を与えるので使用には注意が必要)、(間投詞として用いて驚きや喜び、時には失望を表し)へえ!・おや!・わあ!

Of all the animals, the boy is the most unmanageable.
あらゆる動物の中で、男の子が最も扱いづらい。

※古代ギリシャの哲学者 プラトンの言葉

boy child 男の子、少年
boy friend, boyfriend 男の恋人
boy scout ボーイスカウト、(時に軽蔑を込めて)生真面目な人
boy student 男子学生
all boy school 男子校
lover boy 色男(俗)
Oh boy. おやまあ。/ やれやれ。

語源 中英語 使用人、庶民、ならず者、少年 boie

baby 赤ん坊

baby / béibi

赤ん坊、赤ちゃん、(動物の)子供、(the baby で)末っ子、赤ん坊みたいな人、(呼びかけで用いて)ベイビー・かわい子ちゃん、自慢の種、関心事、やっかいな役目[仕事]、(修飾語を伴って)人・物、赤ん坊の、赤ん坊用の、小さな、小型の、赤ん坊の様に扱う、大事にする、甘やかす

There is no finer investment for any community than putting milk into babies.
どの様な社会においても赤ん坊にミルクを与える事に勝る投資は無い。

※イギリスの首相、ノーベル文学賞受賞者 ウィンストン・チャーチルの言葉
第二次世界大戦中のラジオ演説で言った言葉である。どんな時でも人間の育成が社会にとって最も重要な責務だという意味であろうが、「教育」ではなく「赤ん坊にミルク」と表現したところに戦時中の切迫感が感じられる一言である。

(be) expecting a baby 妊娠中である
have a baby 赤ん坊を産む
throw the baby out with the bath water 大事な物を無用な物と一緒に捨てる(口語)
baby boom ベビーブーム
baby boomer ベビーブーム世代、団塊の世代
baby bottle 哺乳瓶
baby boy [girl] 男[女]の赤ちゃん(boy [girl] baby とも言う)
baby carriage ベビーカー、乳母車
baby clothes ベビー服
baby formula 粉ミルク
It’s your baby. それはあなたの役目だ。
Don’t be a baby. 子供じゃないんだから(しっかりしなさい)。

語源 中英語 赤ん坊 babe

beat 叩く・(相手を)負かす

beat / bíːt

(連続して)叩く、殴打する、(鳥が)羽ばたく、(波が)打ち寄せる、(卵などを)かき混ぜる、(金属を)打ち延ばす、(迷子や獲物を求めて森などを)探す、(道を)踏み固める、(太鼓を)叩く、(拍子を)取る、(相手を)負かす、克服する、(相手より)先に着く・出し抜く、(人を)参らせる(口語)、騙す(米口語)、(料金などを)ごまかす(米口語)、(太陽光や雨が)降り注ぐ、(心臓が)鼓動する、(連続して)打つこと、(心臓の)鼓動・脈拍、蹄の音、拍子、リズム、(警官などの)巡回区域・持ち場、スクープ(米報道)、へとへとに疲れて、ビート族の

If you can’t beat them, arrange to have them beaten.
相手に勝てない時は、相手の方を負ける様にしむければ良い。

※アメリカのコメディアン、風刺家 ジョージ・カーリンの言葉

off (the) beat テンポを外れて
on the beat テンポに合わせて
beat ~ by A points A点差で~に勝つ
beat ~ hollow [head off] ~を完全に打ち負かす
beat ~ into 強くかき混ぜながら~に入れる、(知識・技を)叩き込む
beat ~ to it ~を出し抜く
beat about 捜し回る、見つけようとする 、風上に間切る(海)
beat a dead horse 死に馬に鞭打つ、無駄な事をする[繰り返す]、決着した話を蒸し返す
beat a [the] drum ドラムを叩く、鳴り物入りで支持する
beat a retreat 逃げ出す、(事業・計画などを)やめる
beat a path 大勢押し寄せる、殺到する
beat around [about 英] the bush (やぶの周りをたたいて)獲物を狩り立てる、遠回しに探る、要点に触れない
beat back 撃退する、食い止める
beat [cudgel] one’s brains 脳みそを絞る、考え抜く
beat down 打ち落とす[倒す]、打ち負かす、値切る(口語)、(太陽光、雨が)降り注ぐ
beat in 叩き潰す、(人を)打って傷をつける、叩き込む
beat iron flat 鉄を平らに打ち延ばす
beat it (命令形で用いて)出て行け
beat off (敵を)追い払う、マスターベーションをする(俗語)
beat out (火を)たたき消す、(金属を)打ち延ばす、(相手を)負かす、(楽曲を)叩いて奏でる、(内野ゴロを)安打にする
beat one’s way (なんとか)前進する
beat the clock (定刻までに)仕事を終える
beat the hell out of ~を叩きのめす(俗語)
beat the pants off ~を叩きのめす、ひどい目に逢わす、パンツを脱がす
beat up (人を叩いて)ひどい目にあわす・傷つける、不意を襲う、(卵などを)強くかきまぜる、~を集める、風上に間切る(海)、(値段を)競り上げる
beat (up) eggs 卵をかき混ぜる[かき混ぜて泡立てる]
(be) in [out of, off] one’s beat 自分の畑である[ない]・専門[専門外]である(口語)
Beats me. 解らない[解りません]。
Doesn’t that beat all! それは驚いた[感心だ].

語源 古英語 bēatan

burden 荷物

burden / bɚ́ːdn

1.荷物、重い荷物、負担、(義務・責任・心の)重荷、(船の)積載量、(重)荷を負わせる、負担をかける、悩ます[苦しめる]

2.(歌の)繰り返し、(議論・主張の)要旨・趣旨

Life is like unto a long journey with a heavy burden.
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

※徳川家康の遺訓
当たり前だが和文の方がオリジナルで、英文の方は一般的な訳文である。なおこの言葉には続きがあり、以下の様になっている。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。

burden A with Aに~を負わせる、Aを~で悩ます[苦しめる]
be burdened with ~に悩まされる[苦しめられる]
be a burden to ~にとって重荷[負担]となる
bear the burden 苦しみに耐える
ease the burden of ~に関する負担を軽減する
ease the burden on ~に課せられた負担を軽減する
put [place] a burden on ~に重荷を負わせる、~の負担[重荷]となる
reduce one’s burden ~の負担を軽減する
burden charge 負担金
burden of debt 借金の重荷
burden of proof 挙証[立証]の責任(法律)
burden sharing 責任分担、負担の分担

語源 1.古英語 byrthen = burden 2.アングロフランス語 burdun

baggage 手荷物

baggage, bǽgiʤ
luggage(英), lʌ́giʤ

(集合的に)手荷物、(軍隊の)携帯装備・行李、(精神的な)重荷、因習

※基本的に米英ともに baggage でも luggage でも”手荷物”という意味で通用するが、どうしても違いが気になるという人のために米語・英語各辞書での定義を確認する。こうして見るとやはり意味上の違いはそれほどなく、地域や状況によって習慣的に使い分けられているのだと思われる。

baggage

米語 Merriam-Webster
1 : suitcases, trunks, and personal belongings of travelers : luggage
2 : transportable equipment especially of a military force
3 : intangible things (as feelings, circumstances, or beliefs) that get in the way

英語 Oxford English Dictionary
1:personal belongings packed in suitcases for travelling.
2:experiences or long-held opinions perceived as encumbrances: emotional baggage.
3:dated a cheeky or disagreeable girl or woman.

luggage

米語 Merriam-Webster
something that is lugged; especially : suitcases for a traveler’s belongings

英語 Oxford English Dictionary
suitcases or other bags for a traveller’s belongings

A poet’s cultural baggage and erudition can interfere with a poem.
詩人の固定観念や過ぎた知識は詩作を妨げる事がある。

※スコットランドの詩人 ダグラス・ダン の言葉
cultural baggage をどう訳すかで悩んだが、上記のとおり “固定観念” と訳した。もしくは”文化的固定観念” とすべきかも知れないが、文がくどくなるのでやめた。意味としては個々の生まれ育った環境によって無意識的に培われた文化的傾向のことで、時に思い込みや態度によって異文化の人々との交流を妨げる要因となるものである。

check one’s baggage 手荷物を預ける
baggage car (鉄道の)荷物専用車(米)
baggage cart 手荷物用カート(米)
luggage trolley 手荷物用カート(英)
baggage check 手荷物預り券
baggage claim 手荷物受取所
baggage rack 網棚
baggage room 手荷物一時預かり所(米)
baggage tag (手荷物の)荷札
excess baggage 重量超過手荷物、(不必要な)お荷物(話)

語源
baggage は 中フランス語 手荷物・包み bagues
luggage は英語 lug 「引きずる」+ -age