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riot 暴動・暴動を起こす

riot / ráiət

暴動、騒動、混乱、一揆、騒擾(法律)、(色彩の)多彩さ・豊かさ、(感情の)爆発・ほとばしり、すごく面白い人[事]、暴動を起こす、放蕩する

A riot is the language of the unheard.
暴動は声無き人々の言葉である。

※アメリカの牧師、公民権運動家 マーティン・ルーサー・キング Jr.の言葉

start [set off, raise] a riot 暴動を起こす
suppress [put down] a riot 暴動を鎮圧する
run riot 騒ぎ回る、(植物が)蔓延る
riot act 騒擾取締令(英国法)
read the riot act to (暴徒に)解散を命じる、~の活動を禁じる、~を叱責する ※騒擾取締令を読み上げて警告する事から
riot gas (暴徒鎮圧用の)催涙ガス
riot police [squad] 機動隊
riot policeman 機動隊員
peasant riot 百姓一揆
a riot of color 多彩な色
a riot of emotion 湧き上がる感情

語源 アングロフランス語 無謀な行動、騒音、混乱 riote

※他の反逆・反乱・暴動を指す単語をここでまとめて紹介する
treason (君主・国家に対する)反逆・反逆罪、謀反
mutiny (艦船・軍隊での)反乱・暴動、(権威への)反抗
revolt (政府・権力者に対する小さな)反乱・暴動、反乱を起こす
insurrection 暴動・反乱
uprising (反乱や暴動の)蜂起
coup d’État クーデター ※フランス語で “国家への一撃” の意、英語では単に coup と表記される事が多い。

resistance 抵抗

resistance / rizístəns

(行為としての)抵抗・反抗、(物理的・化学的な)抵抗・抵抗力・耐性、電気抵抗、抵抗器、反感、(しばしば the Resistance で)抵抗組織・レジスタンス

Resistance is futile.
無駄な抵抗は止めろ。(抵抗は無意味だ。)

※アメリカの人気SFドラマ「スタートレック」の機械生命体である “ボーグ” が人間を取り込む時のセリフから。イギリスの人気SFドラマである「ドクター・フー」の異星人”ダーレク” の有名なセリフに “Resistance is useless.” というのもある。異星人達はどうやら無駄な抵抗が嫌いな様である。

make [offer] resistance to ~に抵抗する
build up [develop] resistance to ~に対する抵抗力をつける
feel resistance to ~に対する抵抗感がある
resistance of ~の持つ抵抗(力)
resistance to ~に対する抵抗
abrasion resistance 摩擦抵抗
acceleration resistance 加速抵抗
acid resistance 耐酸性
air resistance 空気抵抗
alkali resistance 耐アルカリ性
do-or-die resistance 徹底抗戦
earthquake [quake] resistance 耐震性
electric [electrical] resistance 電気抵抗
fire resistance 耐火性
heat resistance 耐熱性
shock [impact] resistance 耐衝撃性
the line of least resistance 一番楽な方法

語源 ラテン語 抵抗 resistentia ← ラテン語 抵抗する resistere (re- + sistere「立つ」)

rebellion 反乱・反抗

rebellion / rəbéljən

(政府や権威者に対する)反乱・暴動、反抗

Rebellion against tyrants is obedience to God.
専制者に対する反抗は、神への忠誠の証である。

※アメリカの政治家、外交官、物理学者、発明家、風刺家、アメリカ建国の父の一人 ベンジャミン・フランクリンの言葉
証(あかし)なんてどこにも書いてないが、言葉の座りをよくするために付け足した。

raise a rebellion 反乱を起こす
quell [put down, repress] a rebellion 反乱を鎮圧する
rebellion against ~に対する反乱[反抗]
Hōgen Rebellion 保元の乱
Shimabara Rebellion 島原の乱
teenage rebellion 十代の反抗、(第二次)反抗期

revolution 革命・回転

revolution / rèvəlúːʃən

革命、大変革、大改革、旋回、回転、(天体の)公転、(年月・季節の)周期・循環

Every generation needs a new revolution.
全ての世代が新たな革命を必要としている。

※アメリカ建国の父の一人 第3代アメリカ合衆国大統領 トーマス・ジェファーソンの言葉

period of revolution 公転周期(天文)
speed of revolution 回転数[速度]
Industrial Revolution 産業革命
IT Revolution IT革命
French Revolution フランス革命
Russian Revolution ロシア革命
Cuban Revolution キューバ革命
Iranian Revolution イラン革命
Xinhai Revolution 辛亥革命
American Revolution アメリカ革命 ※13植民地が結束してイギリスから独立を勝ち取り、アメリカ合衆国を誕生させた歴史的出来事を指す。なおアメリカ独立戦争は、米国では “(American) Revolutionary War”、英国では “American War of Independence” と呼ばれる。
English Revolution イギリス革命 ※名誉革命(Glorious Revolution)と清教徒革命(Puritan Revolution)及びそれに伴う内戦を併せた歴史的出来事を指す。

語源 ラテン語 回転する revolvere

slave 奴隷

slave / sléiv

奴隷、奴隷の様に働く人、(欲望・習慣の)とりこ、奴隷の様に働く

Better to starve free than be a fat slave.
太った奴隷になるより、飢えても自由の方が良い。

※古代ギリシャの寓話作家 アイソーポス(英語読みだとイソップ)の言葉
アイソーポスの生涯は謎が多いが、元はサモスの市民イアドモンの奴隷だったという。上記の言葉は “犬とオオカミ” の最後の言葉である。少し長くなるが、全文を紹介しよう。

The Dog and the Wolf
A gaunt Wolf was almost dead with hunger when he happened to meet a House-dog who was passing by. “Ah, Cousin,” said the Dog. “I knew how it would be; your irregular life will soon be the ruin of you. Why do you not work steadily as I do, and get your food regularly given to you?” “I would have no objection,” said the Wolf, “if I could only get a place.” “I will easily arrange that for you,” said the Dog; “come with me to my master and you shall share my work.” So the Wolf and the Dog went towards the town together. On the way there the Wolf noticed that the hair on a certain part of the Dog’s neck was very much worn away, so he asked him how that had come about. “Oh, it is nothing,” said the Dog. “That is only the place where the collar is put on at night to keep me chained up; it chafes a bit, but one soon gets used to it.” “Is that all?” said the Wolf. “Then good-bye to you, Master Dog.”
Better starve free than be a fat slave.

犬とオオカミ
痩せ衰えたオオカミが空腹で死にそうになっている所に、一匹の飼い犬が通りかかった。

犬「やあ兄弟。日々をふらふらと送ってるからそんな事になるんですよ。私の様にきちんとした仕事に就いて、毎日きちんとした食事をもらっちゃどうですか?」

オオカミ「まったくお前さんの言う通りだよ。ただそんな仕事があるのかい?」

犬「簡単な事ですよ。ひとつ私のご主人様に頼んでみますから、一緒に働きましょう。」

こうして犬とオオカミは連れ立って町へ行くことになった。町へ向かう道の途中でオオカミは犬の首に毛が薄くなっている部分がある事に気づき、どうしたのか尋ねた。

犬「大した事じゃありませんよ。夜中に私が逃げ出さないようにと、鎖につなぐ首輪が少しこすれるってだけです。すぐに慣れますよ。」

オオカミ「それ本当かい?そんな事なら僕はさよならさせてもらうよ、飼い犬君。」

– 太った奴隷になるより、飢えても自由の方が良い。

slave away 奴隷の様に働く
slave [worker] ant 働き蟻
slave driver 奴隷監督、人使いの荒い人
slave market 奴隷市場、職業安定所(米俗)
slave ship 奴隷船
slave labor 奴隷の労働、割りに合わない仕事
slave to [of] ~の奴隷、~のとりこ
slave to drink 酒のとりこ、アルコール依存症の人
slave trade 奴隷売買
emancipation of slaves 奴隷解放

語源 ラテン語 スラブ人 Sclavus
※中世初期に多くのスラブ人が奴隷とされた事から

freedom 自由

freedom / fríːdəm

自由、(行動の)自由・気軽さ・無遠慮さ・なれなれしさ、(束縛・負担からの)解放・免除、出入りの自由、特権

Freedom is not worth having if it does not include the freedom to make mistakes.
過ちを犯す自由が含まれていなければ、その自由には何の価値も無い。

※インドの弁護士、宗教家、政治指導者、インド独立の父 マハトマ・ガンジーの言葉
not worth doing で “~する価値が無い” という熟語表現となるが、回りくどいので上記の様に訳した。

speak with freedom 思いのままに話す
take [use] freedoms with ~になれなれしくする
freedom from ~からの自由[解放]、~の免除
freedom from want 貧困[欠乏]からの解放
freedom from fear 恐怖からの解放
freedom from import duties 輸入税免除
freedom of ~の自由
freedom of assembly 集会の自由
freedom of association 結社の自由
freedom of a city 名誉市民権
freedom of choice in employment 職業選択の自由
freedom of religion 信教の自由
freedom of speech 言論の自由
freedom of the press 出版[報道]の自由
freedom of thought 思想・良心の自由
freedom to do ~する自由

liberty 自由

liberty / líbɚti

(束縛からの)自由・解放、(選択の)自由、(行動の)自由、勝手な[無作法な]振る舞い、(公認された)特権、(船員の短い)上陸許可(※通例48時間以内、それ以上だと “leave / 休暇” となる。)

Give me liberty or give me death.
我に自由を与えよ、然らずんば死を与えよ。

※アメリカ建国の父の一人 弁護士・政治家 パトリック・ヘンリーの言葉
1775年3月23日にバージニアで行われた有名な演説の結びの言葉である。ヘンリーのこの演説は独立に向かうバージニアの気運を決定づけたと言われる。もう少し長く紹介すると以下の様になる。

It is in vain, sir, to extentuate the matter. Gentlemen may cry, Peace, Peace–but there is no peace. The war is actually begun! The next gale that sweeps from the north will bring to our ears the clash of resounding arms! Our brethren are already in the field! Why stand we here idle? What is it that gentlemen wish? What would they have? Is life so dear, or peace so sweet, as to be purchased at the price of chains and slavery? Forbid it, Almighty God! I know not what course others may take; but as for me, give me liberty or give me death!

問題を先延ばしにするのは無駄な事です。紳士諸君は平和と叫ぶでしょうが、今は平和などありません。戦争は現に始まっているのです!今度北から風が吹けば、銃と鉄剣の響きを運んで来ることでしょう!我らの兄弟は既に戦場にいるのです!どうして我々はここで無為の時を過ごしているのですか?紳士諸君の望みは何でしょうか?いったい何が得られると言うのでしょう?鎖と隷属の対価で購われるほど命は尊く、平和は甘美なものでしょうか?全能の神にかけて、断じてそうではない!他の人々がどの道を選ぶか知りませんが、私はこの道を行きます。我に自由を与えよ、然らずんば死を与えよ!

※extentuate はどの辞書で調べても見つからない単語であったが、文脈からおそらく “extent + -ate” という意味と思われるので以上の様に訳した。

at liberty 解放されて、自由で、暇で
at liberty to do 勝手に~できる、自由に~してよい
grant A liberty to do Aに~する許可[自由]を与える
take liberties with ~になれなれしくする、~を勝手に変える、~という事実を曲げる、~に無謀なことをする
individual liberty 個人の自由
natural liberty 天賦の自由

語源 ラテン語 自由な liber

raja 藩王

raja, rajah / ráːʤə

(インド・ヒンドゥー教国の)王・藩王、ラージャ

※Maharaja でマハラジャ・マハーラージャ、大王の意味となる。

The etymology of raja ,Sanskrit rājan, is cognate to Latin rēx , Gaulish rīx etc., originally denoting Aryan tribal chiefs.
ラージャの語源であるサンスクリット語の “rājan” は、ラテン語の”rēx” やガリア語の “rīx” などと同根語であり、元来はアーリア人の部族長を意味する。

※この辺りは同じインド・ヨーロッパ語族のため関係が深く、以前紹介した reign も同根語である。

語源 サンスクリット語 王 rājan

その他の君主号の主なものとしては以下の様なものがある。
imperator インペラトル:古代ローマの軍司令官、皇帝の称号。
Caesar カエサル:ローマ皇帝の称号のひとつ。
Augustus アウグストゥス:ローマ皇帝の称号のひとつ。
tsar, czar ツァーリ:ロシア皇帝の称号。
pharaoh ファラオ:古代エジプトの王の称号。
khan ハーン:アジアの遊牧民の王の称号。

emir (イスラム教国の)首長

emir / imíɚ, emíə

(イスラム教国の)首長、アミール

※現在首長の称号を持つ君主がいる国は、アラブ首長国連邦、クェート、カタールである。この内のアラブ首長国連邦はアブダビ、ドバイ、シャールジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマの7つの首長国による連邦国家で、国家元首である大統領には7人の首長で構成された連邦最高評議会によって代々アブダビの首長が、副大統領にはドバイの首長が就任する事になっている。

Emir is a high title of nobility or office, used throughout the Muslim world.
アミールとは、イスラム世界で使用される高位の貴族や軍幹部に対する称号である。

語源 アラビア語 司令官 amīr

※他にイスラム世界の君主の称号としては以下の様なものがある。
caliph カリフ:ムハンマド亡き後のイスラム共同体の最高権威者の称号、現在は存在しない。
malik マリク:イスラム世界で王を意味する称号。
shah シャー:ペルシア、イスラム世界で王を意味する称号。
sheikh,sheik シャイフ:イスラム世界における首長、族長、長老などに対する敬称、尊称。

sultan スルターン

sultan / sʌ́ltən

スルターン[スルタン, サルタン]、イスラム教国の君主[国王]、(the Sultan で)オスマン・トルコ皇帝

※現在スルターンの称号を持つ君主がいる国は、ブルネイ、オマーン、マレーシアである。特にマレーシアの制度はかなり特殊で、マレーシア13州の内の9つの州に首長がおり(内7名がスルターンの称号を持つ)、5年毎の交代(形式的には首長9名による選挙、実質的には輪番制)でマレーシアの君主(Yang di-Pertuan Agong)を務めるというものである。

Sultan Selim I dramatically expanded the Empire’s eastern and southern frontiers by defeating Shah Ismail of Safavid Persia, in the Battle of Chaldiran.
オスマン皇帝セリム1世は、チャルディラーンの戦いにおいてサファヴィー朝ペルシアのイスマーイール1世を破り、帝国の東方と南方に広大な領土を獲得した。

sultan of Brunei ブルネイ国王

語源 アラビア語 君主、権力 sulṭān