forecast 予測する・予測

forecast / fɔ́ːrkæ̀st

(知識と情報に基づいて未来を)予測する・予想する、(天気などを)予報する、~の前兆となる、予想、予報、予測

The only function of economic forecasting is to make astrology look respectable.
経済予測の唯一の役割は、占星術がマシに思える様になる事くらいだ。

※カナダ出身の経済学者、アメリカ経済学会会長 ジョン・ケネス・ガルブレイスの言葉

(be) forecast to be over ~を上回る見通しである
(be) forecast to cause ~を引き起こすと予想される
forecast (the) future 未来を予測する
forecast analysis 予測解析
forecast error 予測誤差
forecast high temperature 予想最高気温
forecast probability 予報確率
forecast revision 予測修正
annual forecast 年次予測
earnings forecast 収益見通し
economic forecast 経済予測
extended forecast (天気などの)長期予報
market forecast 市況予測
original forecast 当初見通し
performance forecast 性能予測
rain [rainfall] forecast 降雨予報
snow [snowfall] forecast 降雪予報
weather forecast 天気予報
weather forecast diagram 予想天気図

hostile 敵の・敵意のある

hostile / hástl, hɔ́stail

敵の、敵軍の、敵国の、敵意を持った、敵対する、対立する、(状況が)不利な、(環境が)適さない

The secret of happiness is this: let your interests be as wide as possible, and let your reactions to the things and persons that interest you be as far as possible friendly rather than hostile.
幸せの秘訣とはこうである。出来る限り幅広い事に興味を持ち、あなたの興味を引いた物や人に対して敵意よりも出来る限りの好意を持って接するのだ。

※イギリスの論理学者、数学者、哲学者、ノーベル文学賞受賞者 バートランド・ラッセルの言葉

(be) hostile to ~に敵対している、~に敵意を持っている
feel hostile toward ~に敵意を抱いている
hostile action [activities] 敵対行為
hostile attitude 敵対的な態度
hostile behavior 敵対行動、敵意のある振る舞い
hostile (corporate) takeover [acquisition, buyout] 敵対的(企業)買収
hostile takeover bid 敵対的株式公開買い付け、敵対的TOB(TOBは TakeOver Bid の略だが、この略語は英語圏ではあまり使われない)
hostile environment 厳しい環境、不良環境
hostile forces 敵軍、敵対勢力
hostile look 敵意のある顔つき
hostile relationship 敵対関係
hostile territory 敵地
hostile tone とげとげしい口調

語源 ラテン語 敵 hostis

foe 敵

foe / fóu

敵、敵対者、反対者、害する者

Count your joys instead of your woes; Count your friends instead of your foes.
悲しみよりも喜びを数えよ、敵よりも味方を数えよ。

※アイルランドのことわざ

deadly foe 不倶戴天の敵
old [longtime] foe 宿敵
friend and foe 味方と敵
identification friend or foe 敵味方識別装置、IFF

語源 古英語 敵の fāh

enemy 敵・敵の

enemy / énəmi

敵、敵対者、害する者、敵兵、敵艦、敵機、(the enemy で集合的に)敵軍・敵艦隊・敵国、敵の、敵軍の、敵国の

If you know the enemy and know yourself you need not fear the results of a hundred battles.
敵を知り己を知れば、百戦して危うからず。

※孫子 謀攻篇より
原文は「知彼知己者、百戦不殆。」で、英訳は私ではなく一般的な訳文である。原文の通り本来は「彼を知り~」であるが、和訳は一般的に知られた形を採用した。

in the face of an enemy 敵の面前で
under enemy fire 敵の砲火を浴びて
attack [take] the enemy in the rear 敵の背後を突く
battle an enemy 敵と戦う
conquer an enemy 敵に勝利する
defeat an enemy 敵を破る
defect to the enemy 敵に寝返る
make an enemy of ~を敵に回す、~の反感を買う
enemy aircraft [plane] 敵機
enemy country 敵国
enemy encampment [camp] 敵陣
enemy forces 敵軍、敵対勢力
enemy fortress 敵塁、敵の要塞
enemy from within, internal enemy 内なる敵
enemy general 敵将
enemy line 敵陣、敵の防衛線
enemy of ~の敵
enemy of humanity 人類の敵
enemy ship 敵艦
common enemy 共通の敵
formidable [tough] enemy 強敵、手ごわい敵
imaginary [potential] enemy 仮想敵[潜在的な敵]
invisible enemy 見えない敵
mortal [sworn] enemy 不倶戴天の敵
natural enemy 天敵
old enemy 宿敵
political enemy 政敵
worst enemy 最大[最悪]の敵
Every man is his own worst enemy. 誰にとっても自分自身が最大の敵である。※ことわざ
Make your enemy your friend. 己の敵を友とせよ。※ことわざ
The good is the enemy of the best. グッドはベストの敵である(ほどほどの結果で満足していると、それ以上の努力を怠るようになる)。※ことわざ
There is no little enemy. 取るに足らない敵など存在しない。※ことわざ

語源 ラテン語 敵 inimicus (in- + amicus「友人」)

strategy 戦略

strategy / strǽtəʤi

(軍事上の)戦略、(目的達成のための)方策・計画、策略、(生物学の)戦略(進化の過程で獲得した、子孫を残すための周到な性質や行動の組み合わせの事)

Strategy refers to a plan of action designed to achieve a particular goal.
戦略とは、特定の目的を達成するために立てられた行動計画を指す語である。

develop strategy 戦略[方策]をたてる
strategy concept 戦略概念
strategy decision 戦略決定
strategy for ~のための戦略[方策]
strategy for prevention 予防策
strategy for survival 生き残り戦略
strategy of growth 成長戦略
strategy program 戦略プログラム
strategy to do ~をするための戦略
basic strategy 基本戦略
best strategy 最善策
business [corporate, management] strategy 経営戦略
employment strategy 雇用対策
energy strategy エネルギー戦略
global strategy グローバル戦略
information strategy 情報戦略
IT strategy IT戦略(Information Technology)
marketing strategy マーケティング戦略
medium-term strategy 中期的戦略
military strategy 軍事戦略
multimedia strategy マルチメディア戦略
national strategy 国家戦略
nuclear strategy 核戦略
operational strategy 作戦戦略

語源 ギリシャ語 軍隊指揮 stratēgia ← ギリシャ語 将軍 stratēgos (stratos「群集、軍隊」+ agos「リーダー」)

※軍事における “Strategy / 戦略” と “Tactics / 戦術” の違いを簡単に説明すると、Strategy は戦争目的を達成するために長期的・巨視的な視点から軍隊及び資源を運用する技術の事である。そのため100回の局地的な戦闘の内、例え99回負けたとしても最終的に戦争目的が達成されれば戦略的勝利と言える。対して Tactics は個々の戦闘に勝つ事あるいは特定の任務を達成する事が目的であり、そのために兵を動かす技術の事である。この両者は視点をどこに置くかで変わる相対的な要素を持った概念なので、個別の事例に対して厳密な区別をつける事は難しい。

解りやすい例を日本史から挙げると、関ヶ原の合戦において西軍の大名の一人である真田昌幸は寡兵をもって上田城に篭り、東軍の徳川秀忠の率いる大軍を足止めする事に成功した。しかし東軍の総大将である徳川家康は開戦前に複数の西軍大名から内応の約束を取り付けており、昌幸の戦術的勝利は全体の趨勢に大きな影響は与える事なく、関ヶ原における戦略的勝利は家康の手に帰した。しかし天下統一というより大きな視点からみれば、家康にとっては関ヶ原も戦術的要素の一つであるとも言える。またこの様な戦略のさらに上の概念を大戦略と呼ぶ事もある。

現代では国家的視点から戦略構造はより細分化・体系化され、上位の概念から国家理念、国家方針、国家戦略、軍事戦略、作戦戦略、戦術と呼ばれる。

tactics 戦術

tactics / tǽktiks

(単数または複数扱いで)戦術・用兵・兵法・作戦・策略・駆け引き

※個々の戦術を特に言及する場合には、単数形の tactic も使われる。

One must change one’s tactics every ten years if one wishes to maintain one’s superiority.
自らの優勢を保ちたいと思うならば、10年毎に戦術を変えなければならない。

※革命期フランスの軍人、政治家、フランス第一帝政の皇帝 ナポレオン・ボナパルトの言葉
ナポレオンの戦術は基本的に兵の機動力を活かした各個撃破と包囲殲滅である。この戦術の主眼は短期決戦にあるため、スペインのゲリラ戦術やロシアの焦土戦術には敗北を喫した。上記の言葉はワーテルローの戦いに敗北して、セントヘレナ島に幽閉された後のものである。

(be) good at tactics 戦術に長けている、用兵巧者である
change one’s tactics 戦術を変える
develop new tactics 新たな作戦をたてる
anti-terror tactics 対テロ作戦
bait-and-switch tactics おとり商法
blitz tactics 電撃作戦
defensive tactics 護身術
delaying tactics 引き伸ばし戦術
get-tough [strongarm] tactics 強硬戦術
guerrilla tactics ゲリラ戦術
human wave tactics 人海戦術
love tactics 恋の駆け引き
marketing tactics マーケティング戦術
media tactics メディア戦術
psychological tactics 心理作戦
scorched-earth tactics 焦土戦術
selling tactics 販売戦術
shock tactics 奇襲作戦
starvation tactics 兵糧攻め
tried and true tactics 定石、正攻法

語源 ギリシャ語 隊列の、用兵の taktikos ← ギリシャ語 整列させる tassein

monopoly 独占・独占権

monopoly / mənápəli

独占、専有、(商品や事業の)独占権・専売権、独占企業、専売品、モノポリー(ボードゲーム)

Philosophers are as jealous as women; each wants a monopoly of praise.
哲学者は女性の様に嫉妬深い、各々が称賛を独り占めしたがる。

※スペイン出身のアメリカ人哲学者、詩人 ジョージ・サンタヤーナの言葉

have a monopoly on ~を独占している、~の専売権を持っている
monopoly capital 独占資本
monopoly capitalism 独占資本主義
monopoly market 独占市場
monopoly of government 政府の専有物
monopoly on ~の独占権
monopoly right 専売権
government monopoly 政府の独占事業、政府の専売品、国営事業
salt monopoly 塩の専売
tobacco monopoly タバコの専売
de facto monopoly 事実上の独占(de facto=”事実上の”を意味するラテン語)

語源 ギリシャ語 専売権 monopōlion (mono- + pōlein「売る」)

※”独占禁止法” は以下の様に表現する
Competition law(英、その他)
Antitrust law(反トラスト法、米国)
Antimonopoly act(日本の独占禁止法はこの様に訳される事が多い)

※※日本の独占禁止法の正式名称と内閣官房による標準対訳(英訳)
“私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 /
the Act on Prohibition of Private Monopolization and Maintenance of Fair Trade”

gadget 目新しい小道具・ガジェット

gadget / gǽʤət

(目新しい、機械的または電気的な小型の)道具・装置、ガジェット

※テレビ通販で売ってる様な目新しい家庭用品から携帯電話や携帯ゲーム機や携帯音楽プレーヤーの様な小型の電子製品を指す語である。コンピューター用語としてはデスクトップ上で動作する小さなアクセサリーソフトを指す語としても使われる。他に例をあげると、ドラえもんが四次元ポケットから取り出すひみつ道具も英語では gadget と訳される事が多い。

A new gadget that lasts only five minutes is worth more than an immortal work that bores everyone.
5分しかもたないような目新しい小道具でも、皆を退屈させる不滅の作品よりは価値がある。

※フランスの画家 フランシス・ピカビアの言葉

bristle with gadgets 便利な小道具でいっぱいである
digital gadget デジタル機器
high-tech gadget ハイテク機器
kitchen gadget (目新しい)台所用品
portable gaming gadget [device] 携帯ゲーム機

語源 19世紀の水夫が名前を思い出せない道具を呼ぶ時に使ったスラングからと思われるが、詳しい語源は不明である

scissors はさみ

scissors / sízɚz

(通例複数扱いで)はさみ、(単数扱いで)両足開閉(体操)・はさみ締め(レスリング)

These scissors are not sharp.
このはさみは切れ味が悪い。

cut with scissors はさみで切る
use scissors はさみを使う
scissors and paste 切り貼り、引用ばかりで独創性の無い作品
scissors jack シザーズジャッキ、折り畳み式ジャッキ
a pair [two pairs] of scissors はさみ一丁[二丁]
rock-paper-scissors じゃんけん

語源 ラテン語 切る caedere

pessimism 悲観主義・悲観論

pessimism / pésəmìzm

悲観主義、悲観論、厭世論

Pessimism never won any battle.
悲観主義で戦いに勝った例は無い。

※第34代アメリカ合衆国大統領、米陸軍元帥、欧州連合軍最高司令官、コロンビア大学学長 ドワイト・D・アイゼンハワーの言葉

overcome pessimism 悲観論を打破する
pessimism about ~についての悲観論

語源 ラテン語 最悪の pessimus