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burden 荷物

burden / bɚ́ːdn

1.荷物、重い荷物、負担、(義務・責任・心の)重荷、(船の)積載量、(重)荷を負わせる、負担をかける、悩ます[苦しめる]

2.(歌の)繰り返し、(議論・主張の)要旨・趣旨

Life is like unto a long journey with a heavy burden.
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

※徳川家康の遺訓
当たり前だが和文の方がオリジナルで、英文の方は一般的な訳文である。なおこの言葉には続きがあり、以下の様になっている。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。

burden A with Aに~を負わせる、Aを~で悩ます[苦しめる]
be burdened with ~に悩まされる[苦しめられる]
be a burden to ~にとって重荷[負担]となる
bear the burden 苦しみに耐える
ease the burden of ~に関する負担を軽減する
ease the burden on ~に課せられた負担を軽減する
put [place] a burden on ~に重荷を負わせる、~の負担[重荷]となる
reduce one’s burden ~の負担を軽減する
burden charge 負担金
burden of debt 借金の重荷
burden of proof 挙証[立証]の責任(法律)
burden sharing 責任分担、負担の分担

語源 1.古英語 byrthen = burden 2.アングロフランス語 burdun

baggage 手荷物

baggage, bǽgiʤ
luggage(英), lʌ́giʤ

(集合的に)手荷物、(軍隊の)携帯装備・行李、(精神的な)重荷、因習

※基本的に米英ともに baggage でも luggage でも”手荷物”という意味で通用するが、どうしても違いが気になるという人のために米語・英語各辞書での定義を確認する。こうして見るとやはり意味上の違いはそれほどなく、地域や状況によって習慣的に使い分けられているのだと思われる。

baggage

米語 Merriam-Webster
1 : suitcases, trunks, and personal belongings of travelers : luggage
2 : transportable equipment especially of a military force
3 : intangible things (as feelings, circumstances, or beliefs) that get in the way

英語 Oxford English Dictionary
1:personal belongings packed in suitcases for travelling.
2:experiences or long-held opinions perceived as encumbrances: emotional baggage.
3:dated a cheeky or disagreeable girl or woman.

luggage

米語 Merriam-Webster
something that is lugged; especially : suitcases for a traveler’s belongings

英語 Oxford English Dictionary
suitcases or other bags for a traveller’s belongings

A poet’s cultural baggage and erudition can interfere with a poem.
詩人の固定観念や過ぎた知識は詩作を妨げる事がある。

※スコットランドの詩人 ダグラス・ダン の言葉
cultural baggage をどう訳すかで悩んだが、上記のとおり “固定観念” と訳した。もしくは”文化的固定観念” とすべきかも知れないが、文がくどくなるのでやめた。意味としては個々の生まれ育った環境によって無意識的に培われた文化的傾向のことで、時に思い込みや態度によって異文化の人々との交流を妨げる要因となるものである。

check one’s baggage 手荷物を預ける
baggage car (鉄道の)荷物専用車(米)
baggage cart 手荷物用カート(米)
luggage trolley 手荷物用カート(英)
baggage check 手荷物預り券
baggage claim 手荷物受取所
baggage rack 網棚
baggage room 手荷物一時預かり所(米)
baggage tag (手荷物の)荷札
excess baggage 重量超過手荷物、(不必要な)お荷物(話)

語源
baggage は 中フランス語 手荷物・包み bagues
luggage は英語 lug 「引きずる」+ -age

driver 運転手

driver / dráivɚ

運転手、操縦者、ドライバー、(馬車の)御者、(ゴルフの)ドライバー、動力伝達機構、打ち込み機、デバイスドライバ(コンピューター)

American youth attributes much more importance to arriving at driver’s license age than at voting age.
アメリカの若者は運転免許が取れる年齢に達する事を、選挙権を得る年齢に達する事よりもはるかに重要視する。

※カナダ出身の英文学者 マーシャル・マクルーハンの言葉
マクルーハンは特にメディアに関する理論で知られ、 “The medium is the message.:メディアはメッセージである” という言葉が有名。

backseat driver バックシートドライバー(後部座席からあれこれ指示を出す人)・おせっかいな人(米話)
device driver デバイスドライバ(コンピューター)
driver circuit 駆動回路
driver’s license 運転免許(米、※英では driving licence)
driver’s training school 自動車教習所
driver’s seat 運転席
Sunday driver (日曜しか運転しない様な)未熟な運転手
taxi driver タクシー運転手

※日本語でいう “ねじ回し:ドライバー” を特に screwdriver と言う。その他の工具・機械関係の driver は “syringe driver:シリンジポンプ”, “impact driver:インパクトドライバー”, “pile driver:杭打ち機” などがあり、driver は”ある物を別の物に押し込む工具・機械” の総称である。

slotted [flat head] screwdriver (日本語でいうところの)マイナスドライバー
Phillips screwdriver (日本語でいうところの)プラスドライバー

passenger 乗客

passenger / pǽsənʤɚ

乗客、旅客、船客、足手まとい(英口語)

I never ran my train off the track, and I never lost a passenger.
私は一度も列車を脱線させなかったし、乗客を失う事もなかった。

※アメリカの奴隷解放運動家 ハリエット・タブマンの言葉
南北戦争前に、アメリカ南部の黒人奴隷を北部やカナダへ逃亡させる “Underground Railroad:地下鉄道” と呼ばれる秘密結社の指導者のひとりとして活躍した。列車及び乗客とは結社の事業と逃亡奴隷の暗喩であろう。そして言葉どおり、1850年から1860年の間に南部と北部の往復を19回繰り返し、300人余りの奴隷を逃亡させて一度も捕まることはなかった。

passenger car 乗用車、客車
passenger list 乗客名簿
passenger plane 旅客機
passenger room 客室
passenger seat 助手席
passenger ship 旅客船
passenger train 旅客列車
cargo-passenger ship 貨客船

語源 アングロフランス語 通路 passage

fuel 燃料

fuel / fjúːəl

燃料、薪炭、核燃料、(感情を)煽るもの、薪をくべる、燃料を供給する、(感情・議論を)煽る、(船・飛行機が)燃料を積み込む[補給する]

Do not fill fuel tank while engine is running.
エンジンが動いてる時に給油してはいけません。

add fuel to the flames 火に油を注ぐ、激情を煽る
fuel the debate 議論を煽る
fuel a car (車に)給油する
run out of fuel 燃料が切れる
alternative fuel 代替燃料
diesel fuel ディーゼル燃料(米)
fossil fuel 化石燃料
fuel cell 燃料電池
fuel efficiency 燃料効率
fuel leakage 燃料漏れ
nuclear fuel 核燃料
liquid fuel 液体燃料

語源 ラテン語 炉・炉床 focus

wheel 車輪

wheel / hwíːl, wíːl

車輪、ホイール、(自動車の)ハンドル、(船の)舵輪、糸車、ろくろ、(ルーレット)の回転盤、回転花火、自転車(口語)、(複数形で)自動車(口語)、回転、旋回、(複数形で)機構・原動力、(車輪のついたものを)動かす・押す、車で運ぶ、(突然くるりと)向きを変える、旋回する、(事が)順調に進む、自転車[自動車]に乗る(口語)

Don’t reinvent the wheel, just realign it.
車輪の再発明はするな、ただ調整すれば良い。

※アメリカの企業家・教育者 アンソニー・J・ダンジェロの言葉
いわゆる “車輪の再発明” は昨今の技術者(特にIT関連やプログラマ)の間でよく使われる。既存の技術の積み重ねを無視して、一から全て自分で作ろうとするのは時間の浪費でしかない。プログラマの人々には perl の開発者である ラリー・ウォール (Larry Wall)が好んで使う言葉として有名であろうか。

at the wheel ハンドルを握って、運転して、舵を取って、支配して
on oiled wheels 順調に、円滑に
oil [grease] the wheels 事を円滑に運ばせる
put a spoke in one’s wheel ~のじゃまをする
put [set] one’s shoulder to the wheel 本腰を入れる、一肌脱ぐ
put [set] (the) wheels in motion 事を円滑に運ばせる、計画を軌道にのせる
sit behind [at] the wheel 運転席(ハンドルの前)に座る
take the wheel ハンドルを握る, 運転する
wheel around [round] 振り返る、旋回する、自動車を乗り回す(口語)
wheel and deal (自己の利益のために)策を弄する・駆け引きをする
Fortune’s wheel, the wheel of Fortune 運命の神の車輪、栄枯盛衰
four-wheel [front-wheel] drive 四輪[前輪]駆動
spinning wheel 糸車、紡ぎ車
steering wheel (自動車の)ハンドル
the front [rear] wheels 前[後]輪
the wheels of government 政治機構
wheel chair 車椅子
wheels within wheels 複雑な動機[事情]

語源 古英語 車輪・回るもの hweogol, hwēol

cart 荷車・カート

cart / káːt

(馬・ロバ・牛などがひく)荷車、手押し車、カート、(一頭立て二輪の)軽馬車、カートで運ぶ、(乗り物で)運ぶ、(苦労して)運ぶ、(強引に)連れ去る[運び去る]

※人力でひいたり押したりするものを特に handcart と呼ぶこともある。

Many will show you the way once your cart has overturned.
一度荷車をひっくり返してみたならば、多くの道が君の前に開かれることだろう。

※トルコのことわざ

in the cart 困った事態に陥って(英俗)
cart ~ off [away] ~を強引に連れ去る[運び去る]
add to one’s cart (商品を)買い物カゴに入れる
put the cart before the horse 本末を転倒する、(物事の)順序を誤る
dust cart ごみ清掃車(英)
go-cart ゴーカート、(幼児の)歩行器、手押し車
shopping cart ショッピングカート(米)

語源 古英語 cræt = cart 及び 古ノルド語 二輪車 kartr

※※ここで数多くある馬車の名称のうち主なものを紹介する。現在では自動車の形状や種類の呼び名に名残を残しているものがいくつかある。

  • バギー(buggy) – 1頭立ての軽装馬車
  • カート(cart) – 1頭または2頭立ての2輪荷車
  • カブリオレ(cabriolet) – 1頭立ての2輪幌馬車
  • キャラバン(caravan) – 大型の幌馬車
  • キャリッジ(carriage) – 2頭または4頭立ての4輪馬車
  • チャリオット(chariot) – 古代の2輪戦車、または18世紀の4輪軽馬車
  • コーチ(coach) – 4頭立ての4輪大型馬車
  • クーペ(coupe) – 2人乗りの4輪箱型馬車
  • ワゴン(wagon) – 2頭立て以上の4輪荷馬車

wagon 荷馬車

wagon, waggon(英)/ wǽgən

荷馬車、配達[運搬]車、貨車・無蓋貨車(英 ※米では freight car )、(脚輪のついた)食堂用ワゴン、犯人護送車(米)、ワゴンで運ぶ[送る]

※かつて carriage が富裕層の移動用の乗り物だったのに対し、wagon には庶民の運搬用の馬車というニュアンスがあった。

Hitch your wagon to a star.
君の馬車を星につなげ。

※アメリカの思想家・詩人 ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉
日本人に解り易い言葉に直すと “少年よ大志を抱け” とほぼ同じ意味だと思ってよい。またこの言葉はこのまま “大きな野心を持つ” という意味の熟語としても使われる。

on the wagon (一時的に)禁酒して ※戦時中に給水車(water wagon)に乗っていると酒が飲めなかった事から
off the wagon 禁酒を解いて
go [climb] on the wagon 禁酒する
fall off the wagon (禁酒中の人が)酒に手を出す
fix one’s wagon ~に仕返しをする(米口語)
book wagon 移動図書館
garbage wagon [truck] 清掃車(米)※英では dustcart
hot dog wagon ホットドック販売車
patrol wagon 囚人護送車(米・豪・NZ)
station wagon ステーションワゴン

語源 オランダ語 wagen = wagon
※余談だが、ドイツの自動車メーカー “Volkswagen (フォルクスワーゲン)”の名称は、英語に訳すと “folk’s wagon” で、日本語に訳すと”国民車”という意味である。

carriage 馬車・台車

carriage / kǽriʤ

(車輪のついた)乗り物、馬車、台車、(鉄道の)客車(英)、乳母車(米)、(機械の)運び台、(タイプライターの)キャリッジ・紙送り機構、運搬、輸送、運賃、輸送費、身のこなし、姿勢、態度

In many walks of life, a conscience is a more expensive encumbrance than a wife or a carriage.
多くの人生の道のりにおいて、良心こそ妻や馬車よりも金のかかる足手まといである。

※イギリスの作家・評論家 トマス・ド・クインシーの言葉
ここでは普通に馬車と訳したが、庶民がおいそれと乗ることのできなかった carriage はたびたび富の象徴・比喩として用いられる事がある。馬車を所有できる様な上流階級が carriage folk や carriage trade と呼ばれた時代もあった。

carriage and pair [four] 2[4]頭立て馬車
carriage forward 運賃着払い(で)
carriage prepaid [paid] 運賃前払い(で)
carriage drive (公園などの)馬車道
carriage return キャリッジリターン・CR(タイプライター・コンピューター) ※リターンキーの語源
carriage way 車道、車線
baby carriage ベビーカー、乳母車
cow carriage 牛車
gun carriage 砲架
horse (and) carriage 馬車
sleeping carriage [car] 寝台車

語源 アングロフランス語 運ぶ carier

vehicle 車両

vehicle / víːikl, víːhikl

車両、車、(陸上の)乗り物、(宇宙の)乗り物・輸送船、媒介物、媒体、伝達手段、表現の手段、(絵の具の)展色剤・溶剤・媒剤

An amphibious vehicle can travel on land and water.
水陸両用車は陸上と水上を走行する事ができる。

in-vehicle 車載の、車内の
vehicle [media, medium] for advertisement 広告媒体
vehicle identification number 車両識別番号、VIN
vehicle information communications system 道路交通情報通信システム、VICS
vehicle inspection 車検
vehicle [car, auto] insurance 車両保険
electric vehicle 電気自動車、EV
hybrid vehicle [car] ハイブリッドカー、HV
space vehicle 宇宙船

語源 ラテン語 運ぶ vehere